当院について当院について

院長ごあいさつ

 雲雀ヶ丘病院は昭和31年に初代理事長・院長金森五郎により相双地域で最初に開設された精神科病院です。病院名は千年の伝統を誇る相馬野馬追の祭場地である雲雀ヶ原にちなんで雲雀ヶ丘病院と名付けられました。開設当初は70床でしたが、昭和52年には254床(4看護単位)の病院になりました。開設以降、相双地域の精神科基幹病院として、心に病を持つ方々が生まれ育った親しみのある地域で、安心・安全な治療や療養生活ができるように微力ながら精神科の地域医療を実施してまいりました。
 しかし、平成23年3月におきた東日本大震災・原発事故は私達が先達から引き継いできた医療や患者・職員皆さんの生活など全てを崩壊させました。特に、原発事故により当院は避難等対象区域に指定されたため、全入院患者さんを県内・外の病院へ転院させ、一時は休院を余儀なくされました。その後、多くの皆さんのご支援や励ましを得て、外来、精神科急性期対応病棟(60床)、精神科訪問看護、デイ・ケア、作業療法、グループホームなどを再開し、今日にいたっています。
 雲雀ヶ丘病院は浜通りの原発以北で唯一稼働している精神科病院ですので、関連諸機関と連携して、相双地域の精神医療・保健・福祉等のため、当法人の基本理念「和の心 明るく 優しく 温かく」に基づき、地域の皆様方から信頼される病院づくりに努めてまいります。今後とも多くの方々のご支援・ご鞭撻をお願いする次第であります。

公益財団法人 金森和心会 雲雀ヶ丘病院
院長 熊倉 徹雄