理事長ごあいさつ

当法人は1933年(昭和8年)に福島県内では初めての精神科単科病院として金森五郎が郡山脳病院、現在の針生ヶ丘病院(はりゅうがおかびょういん)を郡山市に開設しました。1952年(昭和27年)には金森好子が童話や絵本などの⽂庫をクローバー子供図書館として近所の子ども達に開放しました。1953年(昭和28年)医療は公共のものであり、殊に精神科医療は公共的な役割が大きいことから初代理事長金森五郎、二代目金森健の意向で財団法人となりました。1956年(昭和31年)には精神病院の開設予定がない相双地域に雲雀ヶ丘病院(ひばりがおかびょういん)を開設しました。2014年(平成26年)には財団法人から公益財団法人となり現在に至ります。

現在も精神病の根治薬はありませんが、開設時には抗うつ薬・抗精神病薬といった対症薬も無い中で、少しでも回復して欲しいと願い、職員がこころを併せて治療に取り組んできました。五郎の口癖は「ひとりの患者さんを支えるためには、一人でも多くの人の手が必要で、かつ患者さんに関わる皆がこころを和して取り組んでいくことが必要である。和の心を持って治療に取り組むこと。」でした。この口癖は、当法人の基本理念であり法人名の由来になっています。基本理念の「明るく 優しく 温かく」は健の信条です。

当法人は子どもからお年寄りまで健やかに生きられること、心の病を防ぐこと、心の病に悩み苦しむ方々のこころの支えになることを使命と心得て、少しでも多くの方々が安心して暮らせる社会の実現を目指して参ります。

公益財団法人 金森和心会
理事長 金森 良

シンボルマーク

このシンボルマークは、2003年(平成15年)の創立70周年を機に、法人の基本理念である「和の心」「明るく 優しく 温かく」を基に、当法人を利用される方や地域社会から愛され、職員が誇りを持てるようなデザインを全職員で考えました。
左側に針生ヶ丘病院・雲雀ヶ丘病院の頭文字の「H」を、右側にはクローバー子供図書館の頭文字「C」を法人の永遠の成長を願う双葉の形に模して配置し、全体としては70年の歴史の重みを表すダークグリーンを基調色に、「和の心」を表す丸みを持たせた心温まるデザインとしました。